クロッキーって聞いたことがあるけど、なんだか分からない。
絵が上手になるための、効率のいい練習方法はないかな。
そんな方に、ピッタリのクロッキーについて解説しますね。
もくじ
クロッキーとは、素早く形をとらえる練習
クロッキーとは、絵やデッサンなどを描く時に、下絵や下描きとして素早く、手軽に描くスケッチのことをいいます。
クロッキーは、制作する前段階でイメージを具体化するために、行われることが多いようです。
構図やラフスケッチ、色彩や形をとるための検討に使われます。
また、クロッキーだけを練習することもあり、人物や風景、静物などを素早くとらえるための技術を身につけることができます。
クロッキーは、表現力や創造力を養うことにもなるため、絵を描く人にとって、とても重要な練習になります。
クロッキーに使用する画材
クロッキーに使用する画材は次のようなものがあります。
鉛筆
クロッキーで描く時に一番使いやすい画材です。
柔らかい鉛筆を使うと広い面を素早く描くことができ、硬い芯を使うと細かい部分も描きやすくなります。
コンテ・クレヨン・木炭
黒い色が濃く、鉛筆よあり滑らかなため、簡単に陰影をつけることができます。
木炭はやわらかく、描き心地がいいですが、粉が出るので使い方には注意が必要です。
コンテは硬く、粘り気があるので、より細かい描画かできます。
クレヨンは木炭よりも硬めで、発色が鮮やかなが特徴です。
ペン
インクの出るペンを使うと、滑らかで鮮明な線が描けます。
色々な太さのペン先があり、太いペン先を使えば大胆な線が描け、細いペン先を使えば細かい線が描けます。
また、消せないという緊張感がいいですね。
水彩やアクリル絵具
カラークロッキーに使用することがあります。
水彩は透明感があるのが特徴で、アクリルは乾くと透明度がなくなり、濃い色彩が残るのが特徴です。
スケッチブック
クロッキーを描くためのスケッチブックは、クロッキー帳ともよばれ、紙質や手触りが良く、持ち運びやすいものが使われます。
スケッチブックより薄めの紙でてきていて、素早く何枚も描いて使います。
サイズも色々あるので、使い勝手や目的に合わせて選ぶことができます。
基本的には、紙と鉛筆だけあればいいという手軽さです。
クロッキーの描き方
クロッキーの描き方は、いろいろあると思いますが、私が描いていた時の方法を解説しますね。
クロッキーは一般的に20分で1回になります。
裸婦の場合が多いので、モデルさんが決める場合と、描く人たちで決める場合があります。
例えば、最初は20分間のポーズで1回、次は10分を2回(2ポーズ)、最後は5分を4回(4ポーズ)などバリエーションを変えます。
場合によっては1分20回などという目まぐるしい時もあります。
短い時間だと、モデルさんの負担も少ないため、例えばつま先立ちや、きつめのポーズも可能になるため、めったに描けないポーズの絵を描くことができます。
クロッキーのメリット
クロッキーをすると、短い時間で、素早くポーズを描きとれるようになります。
デッサンや油絵などの時は、1枚をじっくり描きますが、クロッキーは短い時間で描かなければなりません。
短い時間で形を素早く把握し、描くという繰り返しで、上達が早くなります。
人間が20分間じっとしているということはないですよね。
本来は動いている人間を素早くスケッチする必要があります。
動いている人を描くという機会は難しいので、クロッキーはものすごく効率のいい練習になります。
クロッキーの練習方法
人物の練習でも、服を着ていない人物を描くことが一番勉強になります。
なぜなら、人の骨格や肉のつき方、筋肉の流れなどは服を着ているとわかりにくいからです。
そうすると、裸婦(男性モデルでもいいですが)が理想的です。
モデルを雇うのはお金がかかるので、アトリエなどで参加者を募って、チケット制や月謝制で参加できる、クロッキー会に行くといいと思います。
私も毎週土日に色々なアトリエのクロッキー会に参加していました。
一度クロッキーをやってみると、その効果を体感できると思いますので、おすすめです。
絵の上達の近道はクロッキーが一番いい
絵の描きだしで重要なのは、対象物を的確にとらえて、紙やキャンバスの中に、理想的な構図で描きとめることではないでしょうか。
描きだしに失敗すると、その後にどんなに描きこんでも、無駄になるくらい重要です。
この描きだしを、何度も繰り返し練習できるクロッキーは、絵の上達の近道になります。
絵を最短、最速で上達させたいのなら、クロッキーはやった方がいいです。
クロッキー会の参加は安いところもあるので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。