小学校の役員ってなに?どんな種類があるの?
めんどくさそうだし、やらなくてすむ方法はないかな?
小学校に入学すると、まず体験する役員決め問題。
初めてのことなら状況もわからず困惑しますよね。
学年が上がっても、毎年役員決めが行われてドキドキです。
今回は、2人の子どもたちが小学生の時に役員を経験してみて、分かったことを解説します。
今後の役員決めの参考になると、うれしいです。
もくじ
小学校の役員の種類と仕事内容は?
小学校によっても違いますが、うちの小学校はPTA本部役員と学年委員(専門委員という呼び方も)があります。
入学式直後に行われる「役員決め」とは学年委員の選出になります。
学年委員の中でも、さらに3つあります。
・厚生委員
・広報委員
・校外委員
それぞれの仕事内容はこのようになります。
厚生委員
・年2回の講演会、研修会の企画運営(保護者向けの企画)
・PTA本部と連携して年内行事の運営、補助
・ベルマークの回収、集計
・次年度のPTA役員の選出
広報委員
・PTA広報誌の作成などの広報活動
・年内行事での写真撮影、編集作業など
校外委員
・校庭などの除草作業
・夏祭りやイベントの際のパトロール
・年内行事での近辺パトロール(近隣への駐車、駐輪違反の防止)
役員はどうやって決めるの?
まずは、立候補を募ります。
入学式の場合は、はじめての方がほとんどなので、大まかな役員の仕事内容などについての説明をしてから、立候補者を募る形になります。
役員をやることに積極的な保護者の多い学校もあるようですが、たいていは誰も立候補せず、しーん・・・となります。
学校によっては事前アンケートがあり、「役員をやってもいいか」のような項目があります。
そこで「役員をやってもい」と答えた人に、改めて役員をやるかどうか聞かれます。
役員決めはだいたい難航してしまいます。
どうしても決まらない場合は、あみだやくじ引きが行われます。
当たってしまった場合でも、役員は断れないと思った方がいいでしょう。
働いている、親の介護がある、下の子が小さい、ひとり親、などの理由は聞いてもらえませんでした。
役員をやらないですむ方法は?
できれば役員はやりたくない。
そう思うのは誰もが同じだと思います。
うちの子の小学校の場合、役員は1クラスに3人選出されます。
そうすると単純計算で6年間で24人が役員になります。
1クラスの生徒数が約30人としたら、もしかして役員をやらなくてもいいかもしれない!?
と考えるのは危険です。
この3人にはPTA役員は入っていません。
さらに、自治会や子供会などの役員をやっていると、免除(役員をやったことになる)になります。
そうなると、6年間役員をやらないで終わらせることは、ほぼ不可能と考えた方がいいでしょう。
そのうえ、兄弟がいてもそれぞれで役員をやらなければならないのです(兄弟免除は無しでした)。
毎年4月に役員決めは行われ、役員をやったことがない人も年々少なくなります。
高学年になれば、もはや数えるほど。
毎年この重圧に耐えきれるでしょうか。
小学校役員は低学年のうちにやるほうがいい
そう考えると、どうせやるなら早い方がいい!ということになります。
つまり、低学年のうちにやる方がいいという結論になります。
先輩ママたちの意見では、子どもが小学校1年生の時に役員をやるのが一番ねらい目といいます。
1年生なら子供も母親も全く分からない状態なので、他の学年の親たちからも、あたたかく見守ってもらえます。
小学校1年生の役員決めは、だいたい入学式直後に行われます。
右も左も分からない状況で、いきなり役員をやりませんかといわれても戸惑いますよね。
たいていの人は1年生の間はとりあえず様子見をしようと考えます。
誰も立候補はしないので、なかなか決まらないことになります。
決まらないと帰れないという、気まずい雰囲気です。
ここで立候補をしたら拍手喝采ですよ。
私も下の子が1年生の時に立候補しました。
私は上の子の時は様子見をしてしまい、役員をやらないまま、先に下の子で役員を引き受けました。
すると2学年差がある、上の子が3年生になってしまいました。
そのため、あわてて下の子の役員が終わってから、すぐに上の子で役員を引き受けることにしました。
つまり、2年連続で同じ厚生委員をやることになりました。
兄弟がいる場合、2年連続でやるというのもいいかもしれません。
意外と同じ理由で2年連続やる人がいて、知っている人がいると心強いですよ。
また、1年間やったので「経験者」になり、気持ち的にもとても楽になります。
役員をやるメリット
私は厚生委員を選びました。
厚生委員を選んだ理由は、校外委員はパトロールや除草作業で外回りが多いし、広報委員はなんだか大変そうという個人的な主観です。
役員をやるメリットをまとめてみました。
・他の学年にも知り合いができるので、先輩ママ情報を聴くことができる。
・学校行事を子どもより先に知ることができる。
・授業参観以外でも学校に行けるので、普段の子どもたちの生活を見ることができる。
・先生に顔を覚えてもらえて、子どもの情報も聞ける(うちの学校の場合かもしれませんが)。
・学校に親が来てくれることを子どもが喜んでくれる(これは低学年のうちかもしれません)。
・毎年の役員決めの重圧から逃れられる。
小学校の役員をやってみた感想
役員をやってみた私の感想としては、意外と楽で楽しかったなと思います。
小学校は、同じ幼稚園や保育園出身の子どもが多ければ、知っている人もいていいですよね。
ところが私の場合は、本来の学区の小学校ではないところに越境入学をしました。
そのため、知っている人がほとんどいなくて、情報もほとんど入ってきません。
上の子の時に役員をやらなかったので、2年間は授業参観に行っても知り合いがほとんどいなく、アウェイ感がありました。
役員を引き受けて、顔見知りが増えると学校に行くことが楽しくなります。
実際に役員をやってみると、他の人も働いていたり、親の介護をしていたり、それぞれ事情がありながら、空いた時間だけ参加するという感じなので、全部参加する必要はありません。
先輩役員の方に「役員はお給料をもらっているわけではないから、休んでも全然かまわないのよ。出られる時だけ出てくれれば大丈夫」という言葉に、救われた気がしました。
とはいえ、全く参加しないと、役員をやったこと自体が取消になるところもあります。
どうせ役員をやるなら、くじ引きで当たって嫌々引き受けるよりも、立候補して歓迎されて引き受けたほうが気持ちよくできます。
せっかく役員をやるなら楽しもう!と思うと、その後の気持ちが全然違います。
なぜ役員をやるのかといえば、子どものためですよね。
一番大切な理由を忘れがちです。
思い切って役員を引き受けて、子どもの小学校生活を見守りながら、親も一緒に小学校生活を楽んでみてはいかがでしょうか。