(※この記事は2023年9月23日に更新しました。)
アクリル絵具はいろいろな表現が可能です。
今回は、アクリル絵具で厚塗りをする方法を解説しますね。
簡単に、油絵のような絵の具が盛り上がった表現もできますよ!
※本記事には一部プロモーションを含んでいます。
もくじ
アクリル絵具での厚塗りの手順!初心者でも簡単にできる方法
アクリル絵具での厚塗りは、立体的な表現や質感を出すことができるテクニックの1つです。
初心者でも簡単にできる手順を紹介します。
1. アクリル絵具での厚塗りとは
アクリル絵具での厚塗りとは、筆やパレットナイフなどを使って、厚みを出した塗りを施すテクニックのことです。
厚塗りによって、立体的な表現や質感を出すことができます。
2. 準備するもの
・アクリル絵具
・キャンバスやイラストボードや板などの下地
・筆やパレットナイフ
・スポンジやタオルなどの塗布用具
・水やペーパータオルなどの洗浄用具
・盛り上げ剤(モデリングペースト)
3. 下地の準備
アクリル絵具での厚塗りを行う前には、下地の準備が必要です。
下地をしっかりと準備することで、厚塗りがより美しく仕上がります。
4. 厚塗りの手順
厚塗りにするには、アクリル絵具だけではなく、専用の盛り上げ剤を混ぜます。
ここではモデリングペーストと呼ばれるものを用います。
モデリングペーストの中身は「粒子の大きい無機材質+アクリルエマルション」になります。
分かりやすく言うと、粗い粒子を含む色のついていない絵具になります。
このモデリングペーストを筆やパレットナイフで好みの厚さに塗っていきます。
あらかじめ下地にモデリングペーストを塗っておく方法と、絵の具にモデリングペーストを混ぜる方法があります。
5. 乾燥と仕上げ
厚塗りが完了したら、しっかりと乾燥させましょう。
アクリル絵具は、乾燥が早いため、数時間で乾燥することができます。
仕上げ方には、以下のような方法があります。
アクリル絵具を重ね塗りする
厚塗りの上に、薄めのアクリル絵具を重ね塗りすることで、色合いや質感を調整することができます。
マット液を塗る
マット液を塗ることで、艶消しの仕上がりにすることができます。
アクリル絵具の厚塗りに必須!モデリングペーストの種類と使い方
モデリングペーストには、いろいろな種類があります。
今回は、国内メーカーのホルベインのモデリングペーストをご紹介します。
モデリングペースト レギュラー
平滑で重量感のある盛り上げになります。
アクリル絵具を塗ると発色を美しくし、混ぜると深みのある色の盛り上げが可能になります。
ナイフや彫刻刀で削ると大理石のような面になります。
モデリング ペースト ハイソリッド
よりシャープなエッジの盛り上げに使用します。
乾燥が早くエッジな表現が自在です。
アクリル絵具を混ぜると明るい色の盛り上げができ、凹面に塗っても吸い込まれないためコラージュ作品に適します。
モデリングペースト ハイソリッド スタンドパック 900ml
モデリング ペースト ライト
盛り上げの大きい作品に適した軽いペースト。
セラミックパウダーを多く含んでいるので、絵の表面に薄く塗って画肌作りにも使えます。
モデリング ペースト パミス
粗い砂目でコンクリート色の画肌をつくります。
上に塗ったアクリル絵具の色を重厚にし、混ぜると個性的な色を生み出します。
そのまま色の一色としても使えます。
粗い粒子タイプの中で1段階目になります。
モデリング ペースト コースパミス
「パミス」よりもさらに粒子の粗いタイプです。
粗い砂利のような風合いになりますが、軽量です。
乾燥後はナイフ等で削れます。
粗い粒子タイプの中で2段階です。
モデリングペースト コースパミス スタンドパック 900ml
モデリング ペースト エキストラ コースパミス
「コースパミス」よりもさらに粒子の粗いタイプです。
砂利のような風合いになりますが、軽量です。
乾燥後はナイフ等で削れます。
粗い粒子タイプの3段階です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
アクリル絵具を厚塗りにするには、モデリングペーストの種類でいろいろな表現が可能になります。
画面に厚みがあると、迫力も出ます。
ぜひ、いろいろな表現にチャレンジしてみてくださいね。